蒸留所に入ると、すでに何組かの人々が工場の案内人を待っていた。しばらくすると、男性の案内人がやって来て、我々は彼の後に続いて蒸留所の中に入った。
見学は約40分位あり、その後、期待していた試飲があった。 年代が違うシーバスが4つの小さなグラスに分けられ試飲を味わった。
体の中に、濃い琥珀色の美しい液体を流しこむと胃袋がカッと熱く反応した。ウイスキーのフレーバーを鼻で味わう。次にその鮮烈な喉ごしを舌の上で味わうのがティステングのやり方である。特に、12年物のシーバスは円熟したまろやかさと華やかな香りがあり、熟成感が最高であった。しかし糖尿病がある私にはちょこっと飲むくらいしかできないのが残念であった。
朝早めに起床して、朝食後今日の見学地セント・アンドリューズ(St Andrews)に向かった。 アバディーンから約2時間(130q)くらいかけて到着したときは、もの凄い海風で体が吹き飛ばされそうになった。
こんなところで本当にゴルフができるんだろうかと思ったくらいである。ガイドさんに聞くと、このオールドコースは、"神が造りたもうたコース″と呼ばれているらしい。長い年月をかけて海と強風によって造り上げられた自然の地形をそのまま利用したコースだと教えてくれた。
また、セント・アンドリューズは「ゴルフの聖地」としてつとに有名で、5年に一度、四大メジャー大会が開催され、その中でも最古の歴史を誇るゴルフ大会・全英オープンがこの「オールド・コース」(Old Course)を舞台に開かれているという。 私はあまりゴルフに詳しくないが、名前くらいテレビなどで知っていたので感激した。
スターリング城は、明日見学予定のエディンバラ城より小さいといわれているが、スコットランドの歴史を学ぶ上で重要な位置を占めるお城である。 城内は、16世紀当時の様子が分かるキッチン、レプリカの玉座があるグレート・ホール、博物館などがあった。