アラビア半島の近未来都市・ドバイ
今回は、アラビア半島で一番歴史が新しく、注目度ナンバーワンの国アラブ首長国連邦(United Arab Emirntes )と先史時代からの神殿や聖ヨハネ騎士団(十字軍)など悠久の歴史を刻むマルタ共和国(Republic of Malta)を訪れた。
12月暮れの30日、夜22時成田空港を立って、最初の訪問地アラブ首長国連邦(UAE)のドバイへ向かった。ドバイはアラビア湾の入口にある国で、1971年アブダビ、ドバイ、シャルジャ、アジマン、ウム・アル・カイワイン、フジャイラ、ラス・アル・ハイマの7つの首長国が集まってイギリスより独立し、アラブ首長国連邦となった。(写真.3)
アラブ首長国としての歴史はそれほどないが、アラビア半島の地域としては紀元前4000年頃メソポタミア南部に誕生したシュメール文明としての記載がある。特にドバイはメソポタミア文明とインダス文明を結ぶ中継地として交易で栄えた。1939年より石油の試掘を開始し、1962年にザイード現大統領の登場で石油産出国として大発展を遂げた。ドバイは首長であるムハンマド・ビン・ラーシド・アール・マクトウーム(現アラブ首長国連邦副大統領兼首相)が現在の観光と商業の中心都市に発展させた。
<第一日目>
午後8時エミレーツ航空319便で成田空港を発って、一路ドバイに向かった。ドバイ国際空港には早朝5時近くに到着した。エミレーツ航空は世界屈指のサービスとホスピタリティであったため、快適な空の旅を万喫した。
<第二日目>
朝8時、ホテルを出発して、市内観光に向かった。最初はドバイの象徴といわれるダウンタウン・ドバイ地区へ行った。この場所から見る眺めは素晴らしく、近代都市にふさわしい高層ビル群、その中でもバージュ・ハリファ(BurjKhalifa)は世界一の高層ビルで、世界の高い建造物を見慣れてきた私でも驚かされる。
何しろドバイは何でも世界一が好きなようで、どのパンフレットをみても誇らしげに記載されている。
次にダウンタウンのジュメイラ・ビーチを訪れ、ビーチから世界一の高さを誇るバージュ・アル・アラブホテル(7つ星ホテル)とジュメイラ・ビーチ・ホテルを眺めた。ダウ船の帆をイメージした外観と打ち寄せる波をイメージした両ホテルは世界でもトップクラスのリゾートホテルである。
一度でもいいから宿泊してみたいなぁ〜と希望的観測をもって、次のジュメイラ・モスクに向かった。ここは外観だけ見学した。ドバイで最も美しいモスクといわれ、白いドームと2本のミナレットが特徴でその姿は凛として、ファーティマ朝時代を活かしながら、モダンなイメージを抱かせるモスクである。
ジュメイラ・モスクから歩いて直ぐの場所にあるドバイ博物館に行った。ここは1971年にドバイの歴史を今に伝えようと建てられた。砦風に造られ上部には実際に使われたであろう船が飾られていた。
内部には紀元前5000年から8世紀の発掘品や風通しのいい椰子の家があり、地階には昔の生活の様子や学校などがロウ人形を使って再現され展示されていた。
博物館から徒歩で5分位の場所に水上(Abra)タクシーの船着場(ドバイ・オールド・スネーク)があり、ここから乗船して、スパイス・スネークのある船着場に着いた。ここはスーク地区にあり、デイラ・オールド・スークではスパイスなどが格安で売られ、多くの観光客や地元民で賑わっていた。
その先にはドバイ観光名所の中でも最も人気があるゴールド・スークがあり、金の専門店が軒を連ね、廻り一体が金で眩しいくらい輝いている。女性にとっては何とも云えない場所であるようだ。ただ店によっては値段が違うので、なかなか手が出せない。
午後2時過ぎ、レストランでケバブ、ワラック・エナブ、カレー風のスープなどを食べ、ホテルに戻った。日本からフルにか動いため、早めの就寝に入った。明日は早朝よりマルタ共和国へ訪問のために移動である。
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