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タイの旅(3)〜タイのリゾート地バタヤ〜

(第4日目)
今日は旅行最終日、バンコクの老舗リゾート地パタヤに行くので滞在するホテルから直接出かけることができた。8時に出発して約2時間で目的地パタヤに到着した。このリゾート地は1960年ベトナム戦争帰休兵のための休養を目的として開かれた地である。その後行楽地として繁栄し、今では欧米人のアジアにおける代表的なビーチリゾートとして多くの人が訪れている。特に最近ではニューハーフのショーを見られる場所としてタイでも有名である。

 

我々はパタヤで車を降りて、ビーチ南のバリハイ桟橋からモーターボートで約45分かけて沖にある美しい孤島ラーン島に着いた。白い砂、澄んだ海が美しくパタヤから多くのツアー客が押し寄せ、マリンスポーツなどを楽しんでいた。ビーチには日本の海水浴場のように海の家が軒を連なり、まるで私が若い頃行った海水浴場の風景が思い出される。我々が行ったときには日本からもホストクラブの集団が慰安で来ていて、何か日本の海水浴場にいるようであった。ただみやげ物売りや三つ編みをしてくれる即席ドレッド屋さんが商売熱心なのかうろうろしているため、そうそうのんびりはできなかった。ともあれ半日この島で過ごし、パタヤには暗くなる前に戻った。

 

その後バンコクに帰った。通常だとバンコクの中心街に出て、ショッピングをしたり食事をしたりと楽しむところだが、今回ばかりはタイの騒乱のためやむを得ずホテルに戻った。そして一眠りした後夜、早川氏の友人達と近くの大きなショッピングセンターに食事に出かけた。この夜は4日間フルに動き回ったので早めに爆睡した。

(第5日目)
帰りの飛行機は朝7時過ぎのフライトのため、4時半に起床し眠気眼で空港に向かった。なんとか飛行機に乗ることができ、無事成田に向けて離陸した。

今回の旅はいろいろと問題があった時期での訪問だったので、当初はタイ行きそのものを慎重に考えた。しかし人間行きたいと思うときに行かないとなかなか次の訪問が難しくなる。それを思ってまわりの心配をよそにタイ行きを決定した。タイでは内紛がピークに達すると国王が登場し両者を諌めるというのが政変の納め方であったが、今回は国王が高齢であり、健康問題で仲裁に入ることができないことに加えて、その裏側には後継者にからむ問題があるため身動きがとれないようだ。タイに限らず世界の「王室」はその 権威が薄れているのが世界的傾向である。タイの王政もそんな中で生き残る道を模索しているように思えてならない。そういうことを思いながらのタイの旅であった。早くタイにも平和が訪れることを願ってやまない。

 

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