その後バンコクに帰った。通常だとバンコクの中心街に出て、ショッピングをしたり食事をしたりと楽しむところだが、今回ばかりはタイの騒乱のためやむを得ずホテルに戻った。そして一眠りした後夜、早川氏の友人達と近くの大きなショッピングセンターに食事に出かけた。この夜は4日間フルに動き回ったので早めに爆睡した。
(第5日目)
帰りの飛行機は朝7時過ぎのフライトのため、4時半に起床し眠気眼で空港に向かった。なんとか飛行機に乗ることができ、無事成田に向けて離陸した。
今回の旅はいろいろと問題があった時期での訪問だったので、当初はタイ行きそのものを慎重に考えた。しかし人間行きたいと思うときに行かないとなかなか次の訪問が難しくなる。それを思ってまわりの心配をよそにタイ行きを決定した。タイでは内紛がピークに達すると国王が登場し両者を諌めるというのが政変の納め方であったが、今回は国王が高齢であり、健康問題で仲裁に入ることができないことに加えて、その裏側には後継者にからむ問題があるため身動きがとれないようだ。タイに限らず世界の「王室」はその 権威が薄れているのが世界的傾向である。タイの王政もそんな中で生き残る道を模索しているように思えてならない。そういうことを思いながらのタイの旅であった。早くタイにも平和が訪れることを願ってやまない。
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