12月27日より8日間の日程でミャンマー・タイ・ラオスの三国を研修を兼ねて旅行した。過去にベトナムとカンボジアには訪れているが、今回の三国のうちミャンマーとラオスは、現在軍事政権下におかれているだけに以前よりかなり興味を持っていた。そのため渡航前にはミャンマーとラオスは外務省の海外安全保障情報により危険区域情報が出されており、行く前から緊張していた。しかし実際に訪れて感じたことは、こんな安全で親切な国はないということだ。いかにこの2カ国に対する情報がいい加減あるかということを思い知った。今回はタイに20年住み現地で製菓工場を経営する早川勝氏との二人三脚の旅であったが、ハプニングの連続であった。私が見た現実の三国について寄稿する。
<ミャンマー編 (1)>
(第一日目)
12月27日、早朝タイ航空103便で成田を発って経由地バンコクに向かった。バンコクには昼前に着き、空港で早川氏と合流して最初の訪問地ミャンマーに向けて飛び立った。ミャンマーの最大都市ヤンゴン(ラングーン)には夕刻の7時頃到着して、ホテルに入った。
(第二日目)
翌朝ヤンゴンにある旅行社の現地人ガイドが迎えに来てくれて今日の予定を立てた。ヤンゴン市内観光は翌日にして、ヤンゴンから北東約70km離れたバゴー・Bago(ペグー)を訪れた。この町は13〜16世紀モン族のベーグー王が開いた都市で、その後18世紀ビルマ族のコンバウン朝を開いたアラウンパヤー王がバゴーを征服してつくられた町である。
先ず最初にミャンマー国内一の規模を持つ僧院「チャカッワイン増院」を訪ねた。ここには常に1000人の若い僧侶が全国から集まり修行を積んでいる。我々が訪れた時はちょうど日に一度しかない食事が始まるところで、約500人の僧侶が列をなして大食堂に集まって来る様子や食事を摂る様は一見の価値がある。
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