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チュニジアの旅(3)〜イスラムの古都群を訪ねて〜

チュニジア共和国(Republic of Tunisia)
面積 163,610平方km 人口 1,033万人 宗教 イスラム教スンニ派/キリスト教/ユダヤ教
首都 チュニス 民族 アラブ人 その他 言語 アラビア語 フランス語
外務省HP2010年7月現在基礎データより

朝、例のごとく6時半のモーニングコールで起床し、8時にホテルを出発してスースのメディナ(旧市街)を訪れた。かつて要塞として使われたグランドモスクとメディナの中でも最古の建物リバトを見学した。

 

グランドモスクはアブラブ朝時代、アブル・アバス帝によって建立され、隣のリバトと共に港や兵器庫を守る要塞として使われた。その為メディナの端に造られて、リバトの塔から祈りの呼び掛けであるアザーンを市民にながしていた。ここはまさにモスクというより要塞や城壁という雰囲気である。リバト(塔)の上からは港やスースの街が一望でき圧巻であった。
次にモスクに隣接するメディナを散策した。

 


このメディナは他の町にあるメディナと違い割りと整然とした建物だ。散策の後、街一番のショッピングセンターで買い物をした。この街には日本人観光客が訪れるのか、店員が日本語で「こんにちは!何にしますか?」と話かけてくる。どうやらチュニジアの大学では外国語の1つとして日本語を教えているようだ。見学の後バスで1時間半かけて次の訪問地ナブールへ行った。

ナブールはオレンジと陶器の街でナブールの街に入るとオレンジを山盛りにした塔があり、そこにはとても綺麗な店屋さんが並んでいた。
その一角の陶器専門の工房ではアラブ独特の土焼きの民芸品や食器などが所狭しと並べられていた。




そこでラクダの形をしたお皿とコーヒーカップを購入した。ショッピングの後現地の若者達にチュニジアについて取材してみた。

一同は「チュニジアはいいところだし、生活しやすい」と話してくれたが、今となってはまったく逆の状況になってしまった感がある。

 

 

昼食はナブールの港にあるレストランでとった。炒めたピーマンや魚介類などをトマトソースで煮込んで卵を落としたオジャという料理を食べた。

 


しばし休憩ののちナブールからバスで1時間半かけ次の訪問地であるケルクアンに向かった。ここでは世界遺産に登録されているフェニキア遺跡とケルクアン遺跡を見学した。この遺跡はボン岬半島んい位置し、地中海に面して建てられたミクロポリスである。ポエニ時代のまま放置された遺構でフェニキア人の純粋な街の遺跡として類を見ない職人と商人の古代文明を垣間見ることができた。ここのカルタゴの豊穣の神タニトを現した白いモザイクが有名である。

見学の後、今回の旅行の出発点であったチュニスに向かったがそれがなんと約2時間以上かかってしまった。入国してまもなく見たチュニスは、北アフリカ屈指の大都市で、新市街はおしゃれなカフェやブテック、ホテルが建ち並びまるでヨーロッパを思わせる雰囲気が あった。



 

また街の西側の旧市街は昔ながらのアラブの町並みと建物があり、人が生活をしている様は、昔と今が混在していて、規律が保たれており、改めて戻ってくると、なるほど不思議な場であるなあと感じさせる都市である。
ともかく今回の旅行は移動が多く大変である。幸いなことに宿泊先エル・ムラディ・アフリカというメインストリーに位置するチュニス一の近代的高層ホテルであったので気分良く過ごすことができた。

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