ヨウ素はミネラルの一種で別名ヨードともいいます。人の代謝に必要な甲状腺ホルモンをつくる素になります。ヨウ素は主に海水の中に存在しており海藻類や魚介類が吸収し、蓄積しています。

日本は、豊富な海洋資源に恵まれているので、ヨウ素不足になることは通常ありません。対して、大陸の内陸部ではヨウ素不足で困っている国々もたくさんあります。そういった国では、流通する塩に混ぜたり、サプリメントで補ったりしています。また、近年、食事が欧米化してきて、日本でもヨウ素不足が心配されています。

人は、常にからだの組織を入れ替えています。代表的には、爪や髪の毛、皮膚、筋肉がありますが、その他にも、目に見えない各内臓器官や血液など、からだのあらゆる組織が日々新しいものになっています。

これらは、甲状腺ホルモンの働きで行われています。したがって、甲状腺ホルモンの素になるヨウ素を適切に摂取することによって、代謝を促進させ、身体の中はもちろん表面的にも健康体が維持でき爪や髪のツヤにも効果は期待できますし体内の脂肪を分解することもできます。

ヨウ素の一日の摂取目標は、成人が150mcg、妊婦が175mcg、授乳期の女性が200mcgです。

食品からは・・・海藻類、魚介類などの海産物です。

天然の食品で補える目安は　こんぶ・・・0.13g　わかめ・・・2g　ぶり・かつお・・・100g

少量で簡単に目標を達成できますので１日１品で良いので、海産物を摂るようにしましょう。

サプリメントからは・・・基本的に食品から補うのがベストです。

海産物が苦手な方や不足ぎみな方は、マルチミネラルや海藻類のエキスが入った物が市販されています。

※ニキビの多い方は注意しましょう。

ヨウ素の働きで余分な油分を皮脂腺から体外へ排出するのでニキビを作る原因になります。但し、多量に摂取しなければさほど心配はいりません。

ヨウ素を摂りすぎると、甲状腺ホルモンが多量になり、代謝過剰や心臓の病気になる恐れがあります。一日の摂取上限は3000mcgです。甲状腺の病気をお持ちの方は、必ず医師の指導に従ってください。